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サイト 紫黒ノ華の更新情報、管理人 朔月の生態など。
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物凄くお待たせしました、これでお題 色彩の花シリーズは終了です。
来月あたりまとめてotherページにでも入れると思います。

最後は隼人と遥、二人の昔について。この二人に関してはごちゃごちゃ考えているのですが、あんまりサイトとかには載せない気がします。
微妙にこれからの展開に関係しますが、まあ、影響はないと思います(←

本文はいつも通りread moreよりどうぞ。

お題元は輝く空に向日葵の愛を様より。

知らない間に忍者ブログがパワーアップされたらしく、テキストリンクできるようになってました……!嬉しい!


 べったりと張り付くような熱気に二人とも包まれていた。夕方になって肌を炙るような日差しは幾分和らいだものの、道路に蓄えられた熱気がじわりじわりと沁みだしていた。
 首のあたりを汗が伝っていくのを、遥は黙って感じていた。隣の隼人は、時々煩わしそうに垂れてくる汗を拭っていた。
 なあ、と声をかけられた気がした。じりじり鳴く蝉の声に気を取られていて、なんだかよく聞こえなかった。
「ごめん、何か言った?」
「付き合わねえ?」
 不意に言われた予想すらしていなかった言葉は、ひどく、不似合いな気がした。顔は整っているから、この言葉を言い慣れていないはずはない。不似合いな気がするのもおかしいのだが、なぜだか、とにかく不似合いだった。
 ぽかん、と目を見開いた顔に焦れたのか、彼が不満そうな顔をした。
「どうなんだよ」
「え、えっと」
 どう応えたらいいのだろう。確かに、彼のことはそういう意味で好きだった。ただ、彼の方は何ともないと思っていたのに。突然のことに頭が混乱して、舌が回らなくなる。
 からかわれているのかとも考えたが、彼はそういう冗談を言う人間ではない。本気で、と思う。本気で、彼を信じてもいいのだろうか。
「冗談じゃ、ないの」
「冗談でこんなことが言えるか、馬鹿」
 隼人が右手の人差し指と親指で鼻の頭を拭った。ひどく緊張したときにする癖の一つだ。目線が落ち着かずに遥の顔とほかのところを行き来している。
「あたしは、あんたのこと好きよ」
 噛みしめるように、ゆっくり、はっきり言った。どうか、冗談だよ、なんて言われませんように。信じさせて、と念じる。
 隼人は、暫く何もいわなかった。しびれを切らして、声を上げる。
「だから」
「じゃあ」
 それなのに、声が重なったのは何でなのだろう。訳わかんない、と隼人の顔を睨みつけた。
「何でかぶるのよ!」
「知るかよ。……じゃあ、付き合おう」
 確かめるように言った。うん、と頷く。今までと同じはずなのに、空気が慣れない。伺うように隼人の方を見ると、同じようにちらちらとこちらを伺っていた。その様子に思わず吹き出すと、眉間に皺を寄せられた。
「……何、緊張してんのよ。とりあえず、これから、よろしく? で、合ってる?」
「知らねえ」
「はああ?!」
 大げさに驚くと、今度は隼人が吹きだした。やっと、安心する。ほ、とした笑みを浮かべると頭をぐしゃりとかき乱された。
 ああ、よかった。勇気を出して、答えてよかった。確かに幸せで、いつまでも続く、光り輝くような幸福な時間だった。


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この後隼人がいろいろやらかします
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